Japanese
English
特集 外科医に必要な整形外科の知識
Ⅰ.骨・関節外傷の初期治療
1.鎖骨骨折,肋骨骨折
Primary treatment of fractures of the clavicle and ribs
平山 隆三
1
,
佐藤 寿一
2
,
石丸 晶
3
Takakazu HIRAYAMA
1
1旭川医科大学整形外科
2市立稚内病院整形外科
3森山病院スポーツ整形外科
キーワード:
鎖骨骨折
,
肋骨骨折
,
スポーツ障害
Keyword:
鎖骨骨折
,
肋骨骨折
,
スポーツ障害
pp.683-688
発行日 1996年6月20日
Published Date 1996/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902308
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鎖骨骨折,肋骨骨折は日常診療においてよく遭遇する骨折である.鎖骨骨折は三角骨片を伴った粉砕骨折,斜骨折が多く整復は容易であるが,保持の困難な骨折である.変形治癒しても機能障害を残すことが少なく,保存的治療が原則とされている.しかし,骨折型,年齢,性,職業,スポーツ復帰,合併症などを考慮して適切な治療法を選択すべきである,肋骨骨折は合併損傷がない限り局所安静,固定による治療で予後はきわめてよい.鎖骨骨折,肋骨骨折はスポーツ外傷,スポーツ障害にても起こり,早期のスポーツ復帰は再骨折,治癒遷延の危険がある.予防には十分な基礎体力の養成と基本動作の修得が必要である.
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