発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004301343
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症例1:14歳男.投入動作の後から右肩甲背部痛が出現した.単純X線像で右第1肋骨中央部に前内側から後外側へ走る骨折がみられた.右第1肋骨疲労骨折と診断し,2週間上肢運動を禁止した.3ヵ月後には試合に出場できるようになった.8ヵ月後のX線像で骨折線は残存するものの骨癒合がすすみ,運動時痛もほぼ消失している.症例2:18歳男.スキージャンプのシミュレーション練習中,選手を支える動作を繰り返してから左肩甲背部痛が出現した.単純X線像では左第1肋骨中央部に前外方から後内方へ走る骨折線がみられ,骨折線がやや離開していた.左第1肋骨疲労骨折と診断し,2ヵ月間上肢運動を禁じた.8ヵ月後には痛みが軽減し,スキージャンプが可能になったが,18ヵ月後の単純X線像でも骨癒合は得られておらず,痛みが残存している
©Nankodo Co., Ltd., 2004