発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004128385
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16歳男子.右肩甲骨痛を主訴とした.右鎖骨上窩に圧痛を認め,肩関節,頸椎に可動域制限はなかったが,運動時痛を認めた.単純X線像で右第1肋骨中央部に前内側から後外側にかけて走る骨折線を認めた.明らかな外傷がないこと,水泳運動中の発症からみて偽第1肋骨疲労骨折と診断し,運動の中止と安全を指示した.初診後3ヵ月のX線像では骨折部周囲に豊富な仮骨形成を認めたが,6ヵ月時点ではリモデリングによって辺縁が滑らかになり,骨折線の遺残は認めるものの骨癒合は良好と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2004