発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002093993
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25歳男性.第1肋骨骨折を生じ,第1胸肋関節亜脱臼を合併した稀な症例を経験した.患者はサッカー練習中に左前胸部に轢音を伴う疼痛が出現して受診したが,胸肋関節亜脱臼を合併した第1肋骨骨折の診断のもとに,運動の中止と頸部および上肢の安静を指示したところ,その後,疼痛は約2週間でほぼ消失した.以上の経過からも,本症例は立ち足側の第1肋骨前方1/3付近に疲労骨折が先行して起こり,そのため第1胸肋関節に応力が集中し,前方亜脱臼が生じたと考えられた
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