Japanese
English
特集 消化器癌手術における皮膚切開と術野展開の工夫
胸部食道癌手術
Skin incision and exposure of surgical field for intrathoracic esophageal cancer
坂本 隆
1
,
清水 哲朗
1
,
榊原 年宏
1
,
斎藤 光和
1
,
山下 厳
1
,
藤巻 雅夫
1
Takashi SAKAMOTO
1
1富山医科薬科大学医学部第2外科
キーワード:
胸部食道癌手術
,
食道再建先行術式
,
後側方開胸
,
第5肋骨床開胸
Keyword:
胸部食道癌手術
,
食道再建先行術式
,
後側方開胸
,
第5肋骨床開胸
pp.1413-1416
発行日 1995年11月20日
Published Date 1995/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902127
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胸部食道癌に対する教室の標準術式は,頸部リンパ節郭清・腹部リンパ節郭清・食道再建術をまず行い,その後胸部食道切除・縦隔リンパ節郭清を行う,いわゆる食道再建先行術式である.体位は仰臥位から左側臥位へ変換する.頸部ではU字型の皮膚切開を,腹部では正中切開をおき,2チームで手術を進行する.開胸は原則として右側としている.後側方開胸を第5肋骨を切除したうえで,第5肋骨床で行っており,この方法では胸部食道の全長にわたり十分な視野が得られる.気管内挿管には左右独立換気用チューブを用い,開胸後右肺を虚脱させると視野はさらに良好となる.皮膚切開及び術野の展開には局所解剖を熟知しておくことが重要である.
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