Japanese
English
臨床報告
食道アカラシアの患者に発生した急性胃拡張の1例
Acute gastric dilatation in a patient with esophageal achalasia:a case report
坂本 隆
1
,
榊原 年宏
1
,
石坂 龍典
1
,
白崎 功
1
,
藤田 敏雄
1
,
藤巻 雅夫
2
,
伊藤 博
2
,
真保 俊
2
,
広川 慎一郎
2
,
斉藤 光和
2
Takashi SAKAMOTO
1
1厚生連糸魚川病院外科
2富山医科薬科大学第2外科
pp.107-110
発行日 1986年1月20日
Published Date 1986/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209238
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はじめに
食道アラカシアに合併ないし随伴する病態として,食道それ自体においては慢性食道炎,食道潰瘍,食道癌などがあり,他臓器あるいは全身に与える影響として拡張した食道による周囲臓器の圧迫,呼吸器系疾患の誘発,さらに消化器系のものとして裂孔ヘルニア,十二指腸潰瘍,胆嚢疾患などがみられることがあると報告されている1-3).
しかし,著者らの検索しえた範囲内では,急性胃拡張を併発した報告はみられない.
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