増刊号 消化器・一般外科手術のPearls&Tips—ワンランク上の手術を達成する技と知恵
①食道
胸部食道癌手術
宗田 真
1
,
酒井 真
1
,
宮崎 達也
1
,
桑野 博行
1
Makoto SOHDA
1
1群馬大学大学院病態総合外科学(第一外科)
pp.12-16
発行日 2015年10月22日
Published Date 2015/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210923
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食道癌の外科治療においては手術手技や麻酔法,輸液法,栄養法および呼吸器管理法などの周術期管理の進歩に伴い,手術成績が著しく向上している.また,食道癌根治における手術療法の役割は,安全で質の高い局所制御に尽きる.補助療法が進歩しても,局所制御能の劣る手術療法では意味がなく,安全性の許す限り質の高い郭清が必要である.
しかしながら,稀に解剖学的変異を有する場合があり,これを把握していなかったために手術のqualityが下がったり,血管や神経損傷による合併症が患者の生命予後を脅かす可能性があることから,こういった食道癌手術時に留意すべき変異については十分理解しておくことが大切である.
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