特集 術後1週間の患者管理
Ⅱ.合併症を有する患者管理
肝炎
村上 雅彦
1
,
亀山 真一郎
1
,
草野 満夫
1
1昭和大学医学部外科
pp.310-311
発行日 1995年10月30日
Published Date 1995/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902072
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肝炎を合併する患者管理のポイントは,手術時期,手術法など手術の適応をいかに的確に行うかである,しかし,消化管穿孔,絞扼性イレウス,大量出血などでは手術のタイミングを逸すると致命的となり,たとえ肝炎の活動期にあっても手術に踏み切らなければならない.手術侵襲度,肝切除など肝臓に侵襲が加わる手術か否かも十分に配慮する、また,術前肝炎非合併患者に術後に肝炎類似の肝障害をみることがある.
したがって,患者管理は術後のみならず術前から始まるわけで,ここでは周術期管理の要点について述べる.
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