特集 術後1週間の患者管理
Ⅰ.術式別:術後1週間の患者管理
14.内視鏡的手術
内視鏡的胃瘻造設術
山本 学
1
,
鈴木 博昭
1
1東京慈恵会医科大学内視鏡科
pp.291-295
発行日 1995年10月30日
Published Date 1995/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902066
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胃瘻を用いた経腸栄養は,輸液による非経腸栄養と比べて生理的であり,正常な消化器機能をもつ患者にとってはきわめて有用な手段である.ところが,経口摂取のできない症例では開腹による胃瘻造設を行わねばならなかったため患者や家族の抵抗感も強く,高カロリー輸液に頼ったり経鼻胃管を挿入して行うことが多かった.このような背景のなか,1980年に内視鏡的胃瘻造設術が開発1)され,新たな経腸栄養の方法として広く受け入れられるとともに,その有用性が見直されるようになり,近年では在宅栄養管理など新たな概念も定着してきた.手技の詳細は成書2)に譲り,本稿では内視鏡的胃瘻造設術における術後管理の実際を紹介する.
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