特集 薬物療法マニュアル
Ⅱ.検査・処置・内視鏡的治療に伴う薬物療法
3.上部消化管
PEG(経皮内視鏡的胃瘻造設術)
鈴木 裕
1
,
青木 照明
1
,
鈴木 博昭
2
Yutaka SUZUKI
1
1東京慈恵会医科大学外科
2東京慈恵会医科大学内視鏡科
pp.118-120
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903796
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はじめに
経皮内視鏡的胃瘻造設術(percutaneous endo-scopic gastrostomy:PEG)は1980年にGaudererら1)によりはじめて報告されたが,その低侵襲性と経済性から瞬く間に普及し,現在では胃瘻造設術の標準的術式となっている.一方,本邦においては医療保険制度やわずかな傷をも忌み嫌う国民性などが影響して欧米ほどの普及をみなかったが,未曾有の超高齢化社会を迎える社会状況から,ここ数年急激に増加傾向を示している.
PEGは間腔内臓器と体表との間に瘻孔を作るいわゆる外科手術であることから,通常の内視鏡治療と外科治療の側面を持った管理法が要求される.そこで本稿ではPEGの術前・術中・術後の薬物療法を中心にした管理について述べる.
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