特集 術前ワークアップマニュアル—入院から手術当日までの患者管理
Ⅰ.術式別:術前患者管理の実際
14.内視鏡的手術
内視鏡的胃瘻造設術
奥脇 秀一郎
1
1東京慈恵会医科大学内視鏡科
pp.305-308
発行日 1996年10月30日
Published Date 1996/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902497
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内視鏡的胃瘻造設術(以下,PEG)は,外科的手術に匹敵する内視鏡手術の1つであり,安全で迅速に施行することができる.PEGは,高カロリー輸液と違い,正常腸管を使用するためより生理的ルートで栄養を補給することができ,従来の経鼻栄養と比べてもより美容的で優れている.本邦に導入され10年以上経過しているが,定着しているとはいいがたい.現在,本邦は高齢化社会に直面し,在宅医療の方向が明らかとなった.本稿では,PEGに対するインフォームドコンセント,術前管理を中心に述べるとともに,新しいボタン式胃瘻キットを紹介し,PEGの栄養瘻以外の概念(減圧瘻)にも触れ,その有用性を見直し理解して頂きたい.
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