手術手技
胃瘻造設術
秋田 八年
1
,
倉内 睦雄
1
1鹿児島大学医学部第二外科
pp.742-746
発行日 1965年6月20日
Published Date 1965/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203636
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.胃瘻の適応
胃瘻造設術は日常しばしば行なわれる手術であるが,その主なる適応症を例記すると次のごとくくである.
ⅰ) 栄養補給を目的とする場合 a) 良性または悪性の腫瘍による噴門部より 高位の消化管狭窄. b) 腐蝕剤の嚥下による瘢痕性食道狭窄, c) 頸部X線照射後におこる食道狭窄. d) 食道憩室に食物が停滞し,炎症をおこし た場合. e) 大動脈瘤による食道圧迫. f) 縦隔洞腫瘍等による食道あるいは胃噴門 部の圧迫. g) 先天性食道閉塞症. h) 顔・頸部の重症外傷. ⅱ) 食道癌,胃噴門癌の根治手術,食道狭窄症 に対する食道形成術,喉頭・咽頭の手術等 の準備手術として行なう場合. ⅲ)瘢痕性食道狭窄に対する逆行性消息子拡張 法,逆行性食道鏡の前処置として行なう場 合.
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.