特集 術後1週間の患者管理
Ⅰ.術式別:術後1週間の患者管理
14.内視鏡的手術
内視鏡的乳頭切開術
徳原 真
1
,
堀 孝吏
1
,
坂本 昌義
1
,
田川 一海
2
1三井記念病院消化器外科
2三井記念病院内視鏡センター
pp.286-290
発行日 1995年10月30日
Published Date 1995/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902065
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ESTは胆管結石の治療のみならず,膵胆道疾患の治療と診断に重要な手技である.技術の向上と処置器具の開発により合併症率も低下している.しかし,内視鏡下の処置のなかでは侵襲の大きいものであるため,手術に準じた管理が必要である.入院治療を原則とし,翌日までベッド上安静,48時間は禁飲食とする.禁食中は輸液管理として術後2日までは抗生剤蛋白酵素阻害剤を投与する.術後5日目で自他覚に異常所見がなければ退院を可としている.早期の合併症は出血,膵炎,穿孔,胆管炎などがあり注意を要する.
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