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特集 消化器癌画像診断のノウ・ハウ
胆管癌の画像診断法—PTCS,PTCDによる胆管癌の術前胆管浸潤範囲診断
Preoperative staging of biliary carcinoma
神谷 順一
1
,
二村 雄次
1
,
早川 直和
1
,
近藤 哲
1
,
梛野 正人
1
,
浅野 昌彦
1
,
山本 宏明
1
Junichi KAMIYA
1
1名古屋大学医学部第1外科
キーワード:
胆管癌
,
肝門部胆管癌
,
経皮経肝胆道ドレナージ
,
経皮経肝胆道鏡
,
亜区域胆管枝
Keyword:
胆管癌
,
肝門部胆管癌
,
経皮経肝胆道ドレナージ
,
経皮経肝胆道鏡
,
亜区域胆管枝
pp.187-197
発行日 1995年2月20日
Published Date 1995/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901781
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胆管癌外科治療の原則は,癌の浸潤範囲に応じた切除術式を術前に決定し,その術式を確実に施行することである.肝門部胆管癌症例では,左右肝管合流部より上流あるいは肝内奥深くで肝内区域胆管枝を切断することが必要であるので,肝内区域胆管枝の合流形態を把握することはきわめて重要となる.このような症例では,癌浸潤範囲を肝内区域胆管枝1本1本ごとに診断しなければならず,診断医は肝門部の局所解剖を理解している必要があり,さらに肝内区域胆管枝や亜区域胆管枝の局所解剖の知識も持っていなければならない.したがって,胆管癌を診断していくためには,経皮経肝胆道ドレナージ(PTCD)を安全かつ確実に行い,さらにPTCD瘻孔を拡張し,経皮経肝胆道鏡を施行するテクニックが必要となる.動脈造影像や門脈造影像,腹部超音波像,CT像などを,切除術式を決定する観点から読影していく能力も重要である.
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