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特集 胆管癌の進展度診断
序/胆管癌の進展度診断
Staging of Bile Duct Carcinoma
二村 雄次
1
Yuji NIMURA
1
1名古屋大学医学部第一外科
1The First Department of Surgery, Nagoya University School of Medicine
キーワード:
胆管癌
,
進展度診断
,
肝内胆管癌
,
肝門部胆管癌
,
中・下部胆管癌
Keyword:
胆管癌
,
進展度診断
,
肝内胆管癌
,
肝門部胆管癌
,
中・下部胆管癌
pp.157-160
発行日 1999年3月15日
Published Date 1999/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900023
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最近の胆管癌の診断技術はPTC, ERCP,胆道鏡が開発された当時のような画期的な変化はないにしても,年々新しい技術開発や器機の改良が報告され,ゆっくりではあるが現在でもなお進歩の道を歩んでいる.一方,治療面では外科手術が依然として主役を演じていることには変わりないが,腫瘍をen blocに切除する根治手術の技術改良には著しい進歩が見られると言ってもよい.そしてこの進歩の跡にはわが国の肝胆道外科医が果たした役割とその成果が如実に現れており,圧倒的に世界をリードしていると言っても過言ではない.
さて,一言で胆管癌と言っても腫瘍の占居部位(肝内,肝門部,中部・下部)により,診断へのアプローチ・モダリティー,治療に向けてのストラテジーにはさまざまな変化が認められる.そして胆管の解剖学的な特性のために,腫瘍の占居部位,進展範囲がその上流・下流に少し変化するだけでその切除術式は千変万化し,手術術式を立案するためには詳細な進展度診断情報が必要となる.
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