Japanese
English
特集 消化器癌画像診断のノウ・ハウ
肝悪性腫瘍の新しい画像診断法—特に三次元立体画像診断法とアンギオヘリカルCTについて
New diagnostic imaging for hepatic malignancy
杉岡 篤
1
,
片田 和廣
3
,
竹下 元
2
,
安野 泰史
3
,
富田 和美
2
,
鳥居 和之
1
,
長谷川 潔
1
,
安田 有祐
1
,
木村 彰良
1
,
小森 義之
1
,
菅谷 宏
1
,
蓮見 昭武
1
Atsushi SUGIOKA
1
1藤田保健衛生大学医学部消化器外科
2藤田保健衛生大学医学部放射線科
3藤田保健衛生大学衛生学部
キーワード:
肝悪性腫瘍
,
ヘリカルCT
,
アンギオCT
,
三次元画像診断
,
手術シミュレーション
Keyword:
肝悪性腫瘍
,
ヘリカルCT
,
アンギオCT
,
三次元画像診断
,
手術シミュレーション
pp.175-184
発行日 1995年2月20日
Published Date 1995/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901780
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肝臓外科におけるヘリカルCTの有用性を検討し,特にヘリカルCTを応用した新しい画像診断法である三次元画像診断法とアンギオヘリカルCTの有用性について報告した.三次元画像診断法は,複雑な肝脈管系の立体構築の把握と腫瘍の局在診断に有用で,手術シミュレーションにも応用できることから,肝切除の安全性の向上と普及に役立つと考えられた.アンギオヘリカルCTは血管造影下に門脈相および動脈相のヘリカルCTを行う画像診断法で,本法では,12例,33結節の転移性肝癌のうち30結節(90.9%)が検出可能であり,各種画像診断法のうちで最もsensitivityが高かった.5例の肝細胞癌切除例においても小肝内転移巣の描出,結節の質的診断および肉眼形態の判定に有用であった.ヘリカルCTに基づくこれらの新しい画像診断法は,今後,肝臓外科において不可欠なものとなると考えられる.
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