Japanese
English
特集 膵癌の進展度診断
三次元CTによる脈管浸潤(PV,A)の診断
The Use of Helical CT and 3D-CT Angiogram to Predict Vascular Involvement from Pancreatic Cancer
松枝 清
1
,
荒井 保明
1
,
稲葉 吉隆
1
,
吉見 富洋
2
,
板井 悠二
3
Kiyoshi MATSUEDA
1
,
Yasuaki ARAI
1
,
Yoshitaka INABA
1
,
Tomihiro YOSHIMI
2
,
Yuji ITAI
3
1愛知県がんセンター放射線診断部
2茨城県立中央病院外科
3筑波大学臨床医学系放射線科
1Department of Diagnostic Radidogy, Aichi Cancer Center
2Department of Surgery, The Central Hospital of Ibaraki Prefcture
3Department of Radiology, Institute of Clinicla Medicine University of Tsukuba
キーワード:
ヘリカルCT
,
三次元CT
,
膵癌
,
vascular involvement
Keyword:
ヘリカルCT
,
三次元CT
,
膵癌
,
vascular involvement
pp.353-360
発行日 1999年5月15日
Published Date 1999/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900052
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
膵癌の血管浸潤の診断,なかでもA1~2 あるいはPV1~2 の診断には,ヘリカルCTに代表される断層画像による血管周囲への腫瘍進展の状態および軽微な血管変形の評価が重要で,主要血管への腫瘍浸潤についてはおおよそ信頼性のある診断基準が受け入れられてきている.3D-CTAでも主要血管はほぼ示現することができるが,腫瘍浸潤の評価といった微妙な血管縁の変化を再現するには至っておらず,さらに膵周囲小血管の描出能にも限界がある.しかし,3D-CTAには単独では血管造影を代用するに至らずとも,再構成画像であるがゆえにさまざまな画像処理が加えられるといった利点があり,axial CTや血管造影,さらには膵管造影といった“面の画像”の示すそれぞれの所見を,立体的につなぎ合わせるのに有効活用できるものと考えられる.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.