Japanese
English
特集 進行胆嚢癌の手術適応―画像と治療
CTによる進行胆嚢癌の進展度診断
Role of Computed Tomography in the Evaluation of Ad vanced Gallbladder Cancer
杉岡 篤
1
,
竹下 元
2
,
富田 和美
2
,
藤田 順子
1
,
小森 義之
1
,
松井 英男
1
,
宇山 一朗
1
,
蓮見 昭武
1
Atsushi SUGIOKA
1
,
Gen TAKESHITA
2
,
Kazumi TOMITA
2
,
Junko FUJITA
1
,
Yoshiyuki KOMORI
1
,
Hideo MATSUI
1
,
Ichiro UYAMA
1
,
Akitake HASUMI
1
1藤田保健衛生大学消化器外科
2藤田保健衛生大学放射線科
1Department of Surgery,Fujita Health University
2Department of Radiology, Fujita Health University
キーワード:
胆嚢癌
,
画像診断
,
ヘリカルCT
,
アンギオCT
Keyword:
胆嚢癌
,
画像診断
,
ヘリカルCT
,
アンギオCT
pp.633-644
発行日 1999年9月15日
Published Date 1999/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900095
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ヘリカルCT (以下HCT)とアンギオ・ヘリカルCT(以下AHCT)を用いた進行胆嚢癌の進展度診断につき検討した.肝内直接浸潤(Hinf)の診断において,HCTは肉眼的病変部を反映していたが,AHCTでは間質浸潤の診断も可能であった.肝転移(H)の診断にはAHCTが特に有用で径5mm以上の肝転移巣が検出可能であったが,偽陽性病変の鑑別が課題であった.胆管側(肝十二指腸間膜)浸潤(Binf)の診断でもAHCTの特異的な所見(flare sign)によりグリソン浸潤の診断が可能であった.漿膜浸潤(S)の診断ではsiの確定診断,血管侵襲(V)の診断では外膜~中膜浸潤の診断,リンパ節転移(N)の診断では小リンパ節転移の質的診断能の向上が課題であったが,今後,マルチスライスCTの普及により進行胆嚢癌に対するCT診断の役割はさらに大きくなると考えられる.
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