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特集 消化器癌画像診断のノウ・ハウ
大腸癌の画像診断法—注腸造影法の注意点とMRIによる壁深達度診断を中心に
Check points in imagiological diagnosis for colorectal cancer
渡邊 昌彦
1
,
寺本 龍生
1
,
北島 政樹
1
,
今井 裕
2
Masahiko WATANABE
1
1慶應義塾大学医学部外科
2慶應義塾大学医学部放射線診断科
キーワード:
大腸癌
,
注腸造影法
,
超音波内視鏡
,
MRI
,
CT
Keyword:
大腸癌
,
注腸造影法
,
超音波内視鏡
,
MRI
,
CT
pp.163-172
発行日 1995年2月20日
Published Date 1995/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901779
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大腸癌の治療を行ううえで画像診断は不可欠である.まず,注腸造影法か内視鏡で存在診断を行う.注腸造影法によって腸管の全体像,病変の占居部位,壁の変形による深達度の情報が得られる.その際,S状結腸における腸管の重なりに気を配り,半月襞や回盲弁の上の病変を見逃さないよう注意する.超音波内視鏡やMRIは壁深達度診断が可能で,それによって術式の選択が行える.しかし,現在のところ術前にリンパ節転移を正診することは困難である.遠隔転移の有無は,CT,腹部超音波で診断し,可能であれば積極的に切除する.術後の局所再発の有無は,指診に加えCT や MRIの画像上の変化を追っていき,総合的に判断しなければならない.
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