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特集 スキルス胃癌の診断と治療
スキルス胃癌の腹膜転移に対する活性炭吸着マイトマイシンCの術中腹腔内投与
Intraoperative chemotherapy for peritoneal metastases in scirrhous-typed gastric cancer using activated carbon particles adsorbing mitomycin C
萩原 明於
1
,
高橋 俊雄
1
,
榊原 次夫
1
Akeo HAGIWARA
1
1京都府立医科大学第1外科
キーワード:
スキルス胃癌
,
活性炭吸着マイトマイシンC
,
腹膜転移
,
腹腔内化学療法
,
生存率
Keyword:
スキルス胃癌
,
活性炭吸着マイトマイシンC
,
腹膜転移
,
腹腔内化学療法
,
生存率
pp.1569-1573
発行日 1993年12月20日
Published Date 1993/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901441
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スキルス胃癌切除例の腹膜転移に対し,マイトマイシンCとして50mgの活性炭吸着マイトマイシンC(MMC-CH)を術中腹腔内に投与し,延命効果をretrospective randomizedcontrolled studyにより検討した.開腹時に胃癌取扱規約でH0,S2-3の症例における延命効果を検討した結果,MMC-CH投与群41例の2年生存率は40%で,非投与群32例のそれの17%に比較して有意に大であった(P<0.05).また,H0,S2-3,P0症例における腹膜転移再発の予防効果の検討では,MMC-CH投与群19例の3年生存率は63%で,非投与群16例のそれの29%に比較して非常に大であったが,症例数が少なく有意差は認められなかった.
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