Japanese
English
特集 スキルス胃癌の診断と治療
スキルス胃癌に対する持続温熱腹膜灌流療法
Continuous hyperthermic peritoneal perfusion for scirrhous carcinoma of the stomach
池口 正英
1
,
前田 迪郎
1
,
貝原 信明
1
Masahide IKEGUCHI
1
1鳥取大学医学部第1外科
キーワード:
持続温熱腹膜灌流療法(CHPP)
,
スキルス胃癌
,
腹腔内遊離癌細胞
,
腹膜播種再発死亡
,
5生率
Keyword:
持続温熱腹膜灌流療法(CHPP)
,
スキルス胃癌
,
腹腔内遊離癌細胞
,
腹膜播種再発死亡
,
5生率
pp.1563-1568
発行日 1993年12月20日
Published Date 1993/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901440
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組織学的にse,sei,siであった切除胃癌530例をスキルス胃癌,非スキルス胃癌に大別し,それぞれ持続温熱腹膜灌流療法(CHPP)施行群と非施行群に分け,5生率,腹膜播種再発率,再発死亡までの期間を検討し,以下の結果を得た.①治癒切除例では,スキルス胃癌の5年生存率はCHPP施行群33.8%,非施行群20.6%で有意にCHPP群が良好であったが,非スキルス胃癌では両群間で5生率に差はなかった.②スキルス胃癌,非スキルス胃癌ともCHPPは腹膜播種再発率を抑制し再発死亡までの期間を延長させたが,スキルス胃癌でその効果は大であった.以上より,CHPPはスキルス胃癌の予後の改善に有用であると考えられた.
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