Japanese
English
特集 直腸癌の治療—機能温存手術のプログレス
経肛門的結腸肛門吻合術とその成績
Peranal coloanal anastomosis for lower rectal cancer and outcome
寺本 龍生
1
,
渡邊 昌彦
1
,
北島 政樹
1
Tatsuo TERAMOTO
1
1慶懸義塾大学医学部外科
キーワード:
下部直腸癌
,
括約筋温存手術
,
経肛門的結腸肛門吻合術
,
PIDCA
Keyword:
下部直腸癌
,
括約筋温存手術
,
経肛門的結腸肛門吻合術
,
PIDCA
pp.747-752
発行日 1999年6月20日
Published Date 1999/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905289
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
近年,器械吻合法の導入により下部直腸癌でも括約筋温存手術(SPO)が容易に行われるようになった.しかしながら安全な肛門側断端を確保するためには歯状線で切離しなければならない症例では器械吻合を断念せざるをえない.このような症例に対してあらかじめ経肛門的に直視下に肛門側断端を離断しておき,直腸切除後に経肛門的結腸肛門吻合術を施行するPIDCA:peranalintersphincteric rectal dissection and coloanal anastomosisが適応とされる.本術式は解剖生理学的に括約筋を温存できる限界の術式である.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.