特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅴ.肛門部
5.肛門周囲膿瘍
藤好 建史
1
,
藤本 直幸
1
1大腸肛門病センター高野病院
pp.153-155
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901340
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肛門周囲膿瘍の治療の基本は,まず切開排膿にある.肛門周囲膿瘍は肛門小窩の感染によって始まる痔瘻の初期症状であり,感染によって破壊された肛門小窩は乳児期を除いて元に戻ることはない.このため,膿を確認すればただちに切開を行い,膿瘍の拡大を防ぐことが肝要である.病院や患者の都合で切開を延期し,その間,抗生物質による治療を続けることは膿瘍拡大につながる可能性があり,好ましくない.
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