特集 外科系疾患に遭遇した時
外科系診療レベルアップ
⑬肛門周囲膿瘍
國本 正雄
1
,
安部 達也
1
1くにもと病院肛門科
キーワード:
肛門周囲膿瘍
,
肛門小窩
,
切開排膿
,
痔瘻
,
局所麻酔
Keyword:
肛門周囲膿瘍
,
肛門小窩
,
切開排膿
,
痔瘻
,
局所麻酔
pp.491-493
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100504
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肛門周囲膿瘍は,肛門小窩(J1)に開口する肛門腺への細菌感染(主にE. colli)により膿瘍が形成されたものである(crypt glandular infection theory).
膿瘍の自然排膿や切開排膿後,膿瘍腔は縮小して原発巣を形成し,肛門縁開口部(2次口)までが瘻管となり痔瘻(J2)が形成される.肛門周囲膿瘍の治療の原則は切開排膿であり,将来痔瘻の治療を行うことを考え,肛門の変形や機能障害を残すことのないように注意すべきである.
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