特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅳ.腹部
1.腹壁外傷
大野 博通
1
1東京逓信病院外科
pp.130-132
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901330
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
腹壁の開放性損傷は,わが国ではほとんど刺切創で銃創はまれである.暴力による他傷が約7割,自傷が約2割を占め,ほかに事故によるものがある.非開放性損傷の原因は交通外傷が多い.
腹壁外傷の診療で最も重要なことは,腹腔内臓器損傷を見逃さないことである.非開放性損傷では,臓器損傷があっても初期には無症状で,時間が経って症状が発現することが少なくないので注意しなければならない.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.