特集 腹部外科の臨床
研究と報告
腹壁結核の1例
三輪 浩次
1
,
塚田 義明
1
1新潟大学医学部第1外科
pp.1204-1207
発行日 1965年9月20日
Published Date 1965/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203737
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腹壁に発生する結核については,その発生機転,形態等より従来色々の名称が与えられている.すなわち,Isolierte Bauchdeckentuberkulose (Melchior)1),Primäredh.Idiopathische Bauchmuskel tuberkulose (Hiller)2),腹壁結核(藤田)3),腹囲結核(盛)4),腹壁冷(寒性)膿瘍などである,本邦においても,山村等5)が,25年間に53例を集め得たように,そう稀のものではないが,前記の多くの名称が示すように,その発生機転についての疑義より注目されて来ているので,最近当教室で経験した1例を,若干の考按を加えて報告する.
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