特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅱ.頸・肩
5.肩峰下滑液包炎
大井 淑雄
1
1自治医科大学整形外科
pp.86-87
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901312
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肩峰下滑液包は,狭義の肩峰下滑液包,三角筋下滑液包,烏口下滑液包から成る人体最大の滑液包である1).本疾患は,肩関節周囲炎の範疇に含まれるものであり,肩峰下滑液包自体の炎症による一次性のものと,腱板断裂などに引き続いて起こる二次性のものがあるが,多くの場合,腱板の障害に引き続いて起こる二次性のものと考えられる.
症状としては,挙上時に痛みを訴え,疼痛のために可動域制限を認める.また,運動時に轢音を触知することもある.疼痛や肩の不快感は夜間に強く,睡眠がしばしば妨げられることがある.
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