Japanese
English
臨床報告
真性下殿動脈瘤の1治験例
A case report of the true aneurysm of the inferior gluteal artery
松本 三明
1
,
八木 孝仁
2
,
中島 明
2
,
林 俊秀
3
,
大江 新野
1
,
橋本 雅明
1
1福山第1病院外科
2岡山大学医学部第1外科
3岡山大学医学部泌尿器科
キーワード:
真性下殿動脈瘤
,
腸骨動脈瘤
,
水腎
,
水尿管
,
動脈瘤内縫合術
Keyword:
真性下殿動脈瘤
,
腸骨動脈瘤
,
水腎
,
水尿管
,
動脈瘤内縫合術
pp.817-820
発行日 1993年6月20日
Published Date 1993/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901190
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はじめに
殿部動脈領域の動脈瘤は非常に稀で,全動脈瘤の1%以下であり1),欧米で約100例,本邦で5例程度の報告をみるに過ぎない2,3).そして,そのほとんどが外傷1,3-5)や手術6)に由来する偽性動脈瘤であり,殿部腫瘤を主訴とするものが多い.真性動脈瘤は,検索し得た限りでは家村ら2)が報告した1例のみであった.
今回われわれは,両側総腸骨動脈瘤を併発し骨盤腔内に発生した真性下殿動脈瘤を経験したので,文献的考察を加え報告する.
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