Japanese
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新しい手術器具
新しい切開器具Harmonic Scalpelの腹腔鏡下胆嚢摘出術への応用
Application of Harmonic Scalpel for laparoscopic cholecystectomy
窪川 敬一
1
,
万代 恭嗣
1
,
大友 裕美子
1
,
伊藤 精彦
1
,
渡辺 稔
1
,
出月 康夫
1
1東京大学医学部第2外科
キーワード:
切開器具
,
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
Harmonic Scalpel
Keyword:
切開器具
,
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
Harmonic Scalpel
pp.807-810
発行日 1993年6月20日
Published Date 1993/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901188
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はじめに
現在,腹腔鏡下胆嚢摘出術(以下「本術」)は急速に普及し,胆石症に対する第一術式になりつつある.本術式施行上,胆嚢床切離を確実かつ安全に施行することが重要であり,主に電気メスまたはレーザーメスが用いられている1).確かに電気メス,レーザーメスは本術式を安全に施行するうえで有用であるが,煙の発生による視野の障害,操作上の困難性など,おのおのに問題も残されている.最近新しく開発されたHarmoic Scalpel(Ultra Cision社製,以下「HS」)は,超音波の発生と同様の原理でメスの先端を振動させることにより切開,凝固能を有するものであり,本術式に応用可能な電気メス,レーザーメスに次ぐ第三の器具として期待されている.
今回,本術式を中心にHSを臨床応用し,使用に際しての利点,欠点を検討したので報告する.
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