特集 施設別・消化器癌術後栄養管理の実際
胆道癌に対する膵頭十二指腸切除術後の栄養管理
田辺 達三
1
,
加藤 紘之
1
,
下沢 英二
1
,
奥芝 俊一
1
,
道家 充
1
1北海道大学医学部第2外科
pp.623-638
発行日 1993年5月20日
Published Date 1993/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901162
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北海道大学医学部第2外科
膵頭十二指腸切除術(PD)は腹部外科手術のなかでは最も臓器欠損範囲が広く,それに伴う消化吸収不全も顕著なことから,術後の栄養管理は重要な課題である.術後早期の問題点として消化管,胆道,膵臓などの複雑な再建術の良否が挙げられ,時に縫合不全発生時の栄養管理の適否が予後を決定することになる.術後中間期の経口摂取の開始とともに膵液,胆汁をはじめとする消化液分泌量が著明に増加し,また大量臓器欠損からくる臓器相関不全によって栄養摂取のアンバランスを呈することになる.
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