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特集 今日の甲状腺癌診療
手術のポイント—私はこうしている
My current practice in surgery for thyroid cancer
宮内 昭
1
Akira MIYAUCHI
1
1香川医科大学第2外科
pp.1561-1567
発行日 1992年12月20日
Published Date 1992/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901053
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比較的予後が良好な甲状腺癌の手術においては,単に根治的な切除を行うだけでは,手術による障害のため患者を長期間苦しめることになりかねない.治療に際しては,まず適切な治療方法・切除範囲の設定が第一であり,手術にあたっては,美容に配慮し,声帯機能・副甲状腺機能などの機能を可能な限り温存し,できるだけ障害の少ない,より完成度の高い術式で行わねばならない,そのためには,綿密に止血しながら,解剖学的に正しい層で剥離し,血管・神経を確認しながら手術を進めることである.ここでは,このような点に注意してわれわれが日頃行っている手術手技について述べる.
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