特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅵ.注意すべき状態の患者への薬物療法
7.小児-新生児腹膜炎
大沢 義弘
1
,
岩渕 眞
1
1新潟大学医学部小児外科
pp.252-253
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901015
- 有料閲覧
- 文献概要
小児外科疾患を代表するものとして新生児外科疾患が挙げられ,当然,成人外科とは最も異なる点が多い.そのうち,多くの疾患は外科手術の優劣がその機能を含めた予後を決することが多く,薬物療法が大きなウェイトを占めることはそれほど多くはない.しかし,新生児外科疾患でも比較的予後不良な疾患においては,手術以上に術前,術後の管理が生命の予後を左右することは稀ではない.この観点より,本稿では最も救命の難しい疾患の1つである新生児腹膜炎を代表として取り上げ,治療成績の向上に寄与している薬物療法の要点につき述べる.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.