特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅴ.併存疾患をもつ外科患者の薬物療法
33.痛風
檜垣 昇三
1
,
高木 道人
2
1帝京大学医学部整形外科
2埼玉医大総合医療センター整形外科
pp.228-230
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901006
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母趾の中足趾関節(以下MPJ)の急激な腫脹,発赤,激烈な疼痛を主訴とする痛風発作は,救急外来を訪れることの多い疾患である.痛風発作は,高尿酸血症の存在下に尿酸ナトリウム結晶が関節に析出し,結晶性関節炎を起こしたと考えられている.痛風の病態像は急性痛風性関節炎のみならず,無症候性高尿酸血症,結節性痛風および尿酸結石と多岐にわたる.
ここでは,救急処置の対象となる急性痛風性関節炎について述べる.
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