特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅳ.併存疾患をもつ外科患者の薬物療法
11.代謝・栄養障害
痛風
板倉 丈夫
1
1富田林病院外科
pp.907
発行日 1986年6月10日
Published Date 1986/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209437
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痛風はプリン代謝異常に基づいた高尿酸血症をきたし,急性関節炎発作ならびに痛風発作を特徴とする.
プリンは生体での合成,食物中のプリン体ならびに組織中の核酸の分解により供給される.プリンは代謝され最終的に尿酸となり,腎臓より約2/3,腸管より約1/3が排泄される.尿酸の生合成増加による血中尿酸の上昇を代謝性痛風とし,尿中への排泄障害によるものを腎性のものとされているが,実際には両者を原因とするもの,すなわち混合型が約半分を占めている(図).
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