特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅴ.併存疾患をもつ外科患者の薬物療法
32.糖尿病
堀田 饒
1
1名古屋大学医学部第3内科
pp.226-227
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901005
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インスリン療法の意義・目的
1.手術時の病態
糖尿病の一終末像の特徴は,高血糖と高ケトン血症に代表されるケトアシドーシスである.この病態の成立には,インスリンの量・作用の相対的・絶対的不足に対する,拮抗ホルモン(カテコラミン,グルカゴンなどに代表されるストレスホルモン)の相対的・絶対的高値に負うところが大きい1,2).すなわち,手術は一種のストレス状態といえる.
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