今月の主題 慢性関節リウマチとリウマチ周辺疾患
リウマチ周辺疾患の診断と治療
痛風
中西 久
1
,
鎌谷 直之
1
1東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター
pp.2507-2509
発行日 1995年12月10日
Published Date 1995/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904298
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ポイント
●痛風は高尿酸血症を基礎に起きる結晶誘発性関節炎である.
●成人男性に多い疾患であるが,最近増加し,若年化の傾向がある.
●産生過剰型,排泄低下型,混合型に分類される.
●痛風発作は足の親指(第一中足趾節関節)に起きやすいが,他の下肢の関節にも起きる.
●尿路結石症,痛風結節,痛風腎などは痛風により直接起きる障害である.
●肥満,高血圧,高脂血症,耐糖能異常などを合併しやすい.
●発作の治療,高尿酸血症の治療,合併症の治療を分けて考える.
●発作の治療にはコルヒチンと非ステロイド抗炎症薬,高尿酸血症の治療薬にはアロプリノール,ベンズブロマロンなどがある.
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