特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅱ.感染症の薬物療法
7.腹腔内感染症
由良 二郎
1
1名古屋市立大学医学部第1外科
pp.64-65
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900940
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腹膜炎は,外科では最も重症な感染症である.特に腹膜の総面績の占める割合はきわめて大きく,広範熱傷時と同様に炎症によって大量の循環血漿の腹腔内への移動が起こること,また多くのchemical mediatorの産生による複雑な病態が発生することから,早期における適切な外科的処置と全身管理が重要である.さらにこの病態の進行を止めるための抗生物質療法が第3番目の治療上の要点となる.
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