今月の主題 外来・病棟でのプライマリケアに必要な感染症の知識
緊急性の高い病態
腹腔内感染症
上田 晃弘
1
1東海大学医学部総合内科
pp.1714-1717
発行日 2012年10月10日
Published Date 2012/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106187
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ポイント
★腹腔内感染症では,腸内細菌科などの好気性グラム陰性桿菌と嫌気性菌を想定する.医療曝露歴がある場合などでは,緑膿菌などのより耐性傾向の強いグラム陰性桿菌を加える.
★抗菌薬治療のみならず,感染源コントロールとしての手術やドレナージなどがきわめて重要である.内科,外科,放射線科などの科をまたいだ連携が必要である.
★治療の反応が乏しい場合,他部位の感染症に加え,膿瘍形成,縫合不全や創部感染などの術後感染症を想定し,検索する.
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