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特集 悪性腫瘍治療の現況—他科では今
食道癌—形成外科では,今(遊離空腸移植による再建)
Role of plastic surgery in the treatment of esophageal cancer:free jejunal transfers for esophageal reconstruction
朝戸 裕貴
1
,
波利井 清紀
1
Hirotaka ASATO
1
1東京大学医学部形成外科学教室
pp.1413-1419
発行日 1992年11月20日
Published Date 1992/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901030
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最近,食道癌の治療においてもチームアプローチがすすみ,手術の際にも消化器外科をはじめ胸部外科,頭頸部外科,そして形成外科のスタッフがチームを組んで携わる機会が多くなってきた.患者のQOLを向上させるためには,腫瘍切除後の食道再建における形成外科の役割も重要で,近年マイクロサージャリーを用いた遊離腸管移植が広く行われるようになった.遊離腸管移植は下咽頭・頸部食道癌切除後の典型的な頸部食道再建以外にも,現在種々の食道癌切除後の再建術に応用されている.本稿においては特に遊離空腸移植による再建手術手技の実際と,これらの応用について紹介する.
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