特集 術前・術後管理 '91
H.術後合併症の対策
e.消化管術後の合併症
造設人工肛門の早期合併症
上谷 潤二郎
1
1東京逓信病院外科
pp.290-291
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900655
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■問題点の解説■
造設人工肛門(以下,ストーマ)の術後早期合併症には手術手技と関連のある出血,壊死,陥凹,狭窄や,手術終了後のストーマ管理に関連する皮膚炎がある.早期合併症の頻度は30〜40%と報告があり,合併症の中では皮膚炎が80〜90%を占め,他の合併症の頻度は少ない.
手術を契機としてストーマ造設患者は術前とは全く異なる排便様式に慣れなければならず,ストーマの自己管理の円滑な習得は患者の社会復帰に重要であり,合併症の予防と対策に留意が必要である.以下,各々の合併症について述べる.
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