特集 術前ワークアップマニュアル—入院から手術当日までの患者管理
Ⅰ.術式別:術前患者管理の実際
6.大腸・肛門手術
人工肛門造設術
津田 基晴
1
,
池谷 朋彦
1
,
杉山 茂樹
1
,
三崎 拓郎
1
1富山医科薬科大学第1外科
pp.131-134
発行日 1996年10月30日
Published Date 1996/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902462
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人工肛門造設術は,排便機能障害とともにヘルニア,腸脱出,そして人工肛門周囲皮膚障害といった合併症をもたらすことがある.適切な基準に従って,術前からストーマサイトマーキングを行い,人工肛門を適当な部位に造設することにより,上記の合併症を減少させることができる.また,人工肛門造設患者には精神的な援助も必要であり,術前から人工肛門造設について十分な説明を行うことにより,術後,患者が人工肛門を受容しやすくなり,早期の社会復帰も可能になると思われる.
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