特集 術前・術後管理 '91
H.術後合併症の対策
e.消化管術後の合併症
糞瘻
原 宏介
1
1焼津市立総合病院外科
pp.292-293
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900656
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■病態・病因■
一般的には,何らかの原因で腸管内腔と皮膚を連絡する瘻管が生じ,そこから排出される内容物が糞便性の場合,すなわち外腸瘻の一種を糞瘻と呼んでいる.ただし,内腸瘻の一種である結腸直腸と他の臓器(胃,腸管,膀胱,尿管,胆道,生殖器など)との間に瘻孔を生じたものも含めて,広義に用いる場合もある.また,糞瘻を原因別に偶発的に生じたもの,人工的に造設したもの(結腸瘻,人工肛門)に分類することもある.内腸瘻および人工肛門については,他の項で取り扱われるので,本項では外腸瘻の一種である狭義の糞瘻に重点を置いた.次に糞瘻の病因として臨床上重要なものを列挙する.
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