Japanese
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特集 胃癌の治療update
進行胃癌に対する左上腹部内臓全摘術の適応と遠隔成績
Indication and late results of left upper abdominal evisceration (LUAE) in advanced gastric cancer
中島 聰總
1
,
太田 恵一朗
1
,
石原 省
1
,
西 満正
1
Toshifusa NAKAJIMA
1
1癌研究会附属病院消化器外科
pp.1083-1088
発行日 1991年9月20日
Published Date 1991/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900503
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1980〜1988年の間に進行胃癌症例に対して左上腹部内臓全摘術(LUAE)を141例施行した.本法は同年代の症例の5.4%に施行された.これは胃全摘,膵脾合併切除,横行結腸切除を基本的な組み合わせとする合併切除で,胃原発巣と網嚢内の潜在的腹膜播種巣を一括切除することを意図した方法である.対照群と背景要因を併せて予後を比較したところ,S2-3,P1,症例において,LUAEの予後が良好であった(5生率9.6%).以上よりLUAEは少数の顕在性の腹膜播種(P1)を有する症例の延命に有効な術式と考えられた.
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