Japanese
English
特集 癌術後follow upと再発時の対策
胃癌
Postoperative follow up of gastric cancer patients and treatments for cancer relapse
中島 聰總
1
,
大田 恵一朗
1
,
東郷 実元
1
,
西 満正
1
Toshifusa NAKAJIMA
1
1癌研究会附属病院外科
pp.1509-1513
発行日 1987年9月20日
Published Date 1987/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209817
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はじめに
癌の再発または再燃に対する有効な治療法がない時代には,術後患者のfollow upもあまり大き臨床的意義を持つとは思われなかつた.しかし最近は胃癌の再発症例でも種々の集学治療によつて再発後1年以上の生存は稀ではなくなり,適切な後術follow upはきわめて重要である.すなわち,再発治療の成績の良非が再発部位のlocal controlの可否にかかつている場合が多いことを考えるとき1),再発の早期発見が重要な意義を持つ.再発の早期発見のためには患者の来院の頻度も重要であるが,さらに初回手術時の癌の特性や進展の程度などから,再発部位や経路を想定して,効率的な検診を行う必要がある.ここでは胃癌の再発の種類と頻度,再発時期について検討し,これらの結果を反映したfollow upの方法と再発治療の方針について考察してみたい.
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