目で見る外科標準術式・8
進行胃癌の拡大手術(左上腹内臓全摘術など)
古河 洋
1
,
池田 正孝
1
,
今村 博司
1
,
龍田 眞行
1
,
桝谷 誠三
1
,
宮 章博
1
,
石田 秀之
1
,
平塚 正弘
2
,
石川 治
2
,
川崎 高俊
1
,
里見 隆
1
Hiroshi FURUKAWA
1
1市立堺病院外科
2大阪府立成人病センター外科
pp.1035-1041
発行日 2000年8月20日
Published Date 2000/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904184
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はじめに
胃癌の手術法は「経験的」に決定されてきたが,その治療成績や安全性が一般に発表されているので,それが「標準手術」として扱われてきた.進行癌では「根治B」になるよう,すべてとり除く術式が採用された.一方,リンパ節郭清のために一定の臓器を合併切除する術式も定着し,たとえば「胃全摘+膵・脾合併切除」が行われてきた.さらに拡大した手術術式として「左上腹内臓全摘術」や「膵頭十二指腸切除」も行われている.ここでは,胃全摘+膵・脾合併切除を標準として「左上腹内臓全摘術」などそれより大きい手術の意義と手術術式,治療成績について述べる.
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