Japanese
English
特集 食道静脈瘤治療の焦点
予防的治療の評価と問題点—手術治療
Prophylactic non-shunting operation for esophageal varices;Indication and postoperative results
別府 倫兄
1
,
大橋 薫
1
,
蔡 鴻飛
1
,
神田 博司
1
,
平出 康隆
1
,
中西 亮
1
,
林 孝平
1
,
渡邊 勇
1
,
児島 邦明
1
,
深澤 正樹
1
,
二川 俊二
1
Tomoe BEPPU
1
1順天堂大学医学部第2外科
pp.703-709
発行日 1991年6月20日
Published Date 1991/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900452
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食道静脈瘤に対する治療は現在,手術治療と内視鏡的硬化療法の2つに大別されるが,筆者らは経胸食道離断術の静脈瘤消失効果の高いこと,効果の永続性が認められること,長期遠隔成績も良好なことから手術治療を行うことを原則としている.しかし,予防手術では待期的治療より手術適応を厳密にしており,静脈瘤の内視鏡所見でR-C sign(+)のもので,肝機能が比較的良好なもの(Child A, B)を適応としている.特にF2RC(+)のいわゆるrisky varicesに対しては積極的に手術を施行している.ChildCは手術侵襲により肝機能の変動が大きく,手術リスクが高いので内視鏡的硬化療法の適応としている.
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