Japanese
English
特集 肝硬変合併患者の手術と管理
術中管理と手術方針—食道静脈瘤手術
Intraoperative care and surgical treatment of esophageal varices with liver cirrhosis
深澤 正樹
1
,
二川 俊二
1
,
杉浦 光雄
1
Masaki FUKASAWA
1
,
Shunji FUTAGAWA
1
,
Mitsuo SUGIURA
1
1順天堂大学医学部第2外科
pp.1493-1498
発行日 1985年11月20日
Published Date 1985/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209169
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肝硬変合併食道静脈瘤に対する経胸的食道離断術における手術方針の決定には,予防,待期,緊急手術ともに総ビリルビン値,血清アルブミン値を主な指標とし,Child分類やKICG値を参考にしているが,近年,肝癌合併食道静脈瘤症例の増加や内視鏡的硬化療法の導入などによつて治療方針が複雑化していることから,現時点における教室での考え方を述べた.
術中管理の要点として,呼吸の点からは本法に比較的多い無気肺の予防,循環系の問題として術中血圧維持や新鮮血輸血の必要性,麻酔の面から肝に比較的負担のかからないと思われる硬膜外麻酔併用のGO+Ethraneの採用などについても簡単に触れた.
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