Japanese
English
特集 癌のPalliative Therapy
進行癌患者の栄養管理
Nutritional supports for the advanced cancer patients
日置 紘士郎
1
,
平松 義文
1
,
中川 学
1
,
山中 英治
1
,
山本 政勝
1
Koshiro HIOKI
1
1関西医科大学外科
pp.465-470
発行日 1991年4月20日
Published Date 1991/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900415
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進行癌患者は様々な要因により低栄養状態を示すが,積極的な栄養管理によって各種癌治療の合併症や副作用の発現率を減少させることが可能で,治療成績への好影響が強調されている.栄養管理法に関しては,高カロリー輸液よりも経腸栄養法のほうがより合理的であることが明らかとなりつつある.本稿では,栄養アセスメントの重要性,栄養障害患者に対する栄養補助の効果と限界,至適エネルギー投与量決定における問題点,および代謝栄養学における最近の話題として,消化管におけるグルタミン投与の重要性,アルギニン添加による抗腫瘍効果と免疫賦活作用,食物繊維と短鎖脂肪酸の大腸粘膜へのtrophic action,中鎖脂肪酸のエネルギー基質としての重要性などについて教室における成績を中心として述べた.
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