カラーグラフ practice of Endoscopy
胃・十二指腸内視鏡シリーズ・ⅩⅢ
ポリペクトミーおよび内視鏡的粘膜切除法—適応と安全に行う手技
三隅 厚信
1
,
平田 稔彦
1
,
水本 誠一
1
1熊本大学医学部第2外科
pp.405-408
発行日 1991年4月20日
Published Date 1991/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900407
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はじめに
内視鏡的ポリペクトミーは,病変の完全生検および完全切除が可能であり,診断のみならず治療の面でも欠くことのできない手技となっている.従来,内視鏡的ポリペクトミーは良性の隆起性病変,いわゆるポリープに対して行われていたが,悪性病変に対しても適用され,有茎性または亜有茎性のポリポイド癌1)のほかに外科的切除不能例に対する姑息的治療としても行われ,現在ではリンパ節転移のないm癌に対して根治的目的で施行されるようになった.最近では,陥凹性病変に対しても切除可能な内視鏡的粘膜切除法2〜5)も開発されている.
本稿では,内視鏡的粘膜切除法を含め,適応および安全に行う手技について述べる.
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