Japanese
English
特集 経腸栄養法—最新の動向
経腸栄養法に用いられる器材と方法
Instruments and technique for enteral nutrition
山中 英治
1
,
森 毅
1
,
明平 圭司
1
,
道浦 拓
1
,
中根 恭司
1
,
日置 紘士郎
1
Hideharu YAMANAKA
1
1関西医科大学第2外科
キーワード:
経腸栄養法
,
経腸栄養チューブ
,
経腸栄養器材
Keyword:
経腸栄養法
,
経腸栄養チューブ
,
経腸栄養器材
pp.857-861
発行日 1997年7月20日
Published Date 1997/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902765
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術前術後の輸液・栄養管理には,中心静脈栄養法(IVH)が便利であるため汎用されてきた.しかしカテーテル感染などの合併症を考慮すると,短期の栄養管理には末梢静脈栄養法で十分であり,また長期間の栄養管理が必要な症例には生理的で安全な経腸栄養法(以下,EN)の施行が望ましい.外科の臨床においてENがそれほど普及しなかった理由として,投与経路であるカテーテル留置の煩雑さ,カテーテル閉塞などのトラブル,下痢,腹満,腹痛などの副作用症状などが挙げられる.ENの有用性が主張されるにつれて,外科医のENに対する理解や施行上の知識も深まってきた.そして優れた経腸栄養剤の開発に加えて,カテーテルやポンプなどの器材も改良されたことから,カテーテルの留置の簡便化,カテーテルトラブルや副作用症状の減少が実現しつつある.さらに在宅栄養管理が奨められる方向にあり,器材や保険点数などが改善されれば,ENは一層普及するものと考えられる.
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